ペリー艦隊日本遠征記

[上 巻]

日本語版によせて  加藤祐三

前書き  F・L・ホークス

序 論
  第一節 名称、領域および地理
  第二節 日本人の起源
  第三節 政府
  第四節 宗教
  第五節 過去における日本帝国と西洋文明諸国との関係の概観
  第六節 日本における産業技術の進歩と文明の水準
  第七節 文学と美術
  第八節 自然生産物

第1章 ペリー艦隊、日本へ
  鎖された帝国、日本
  日本遠征の決定と艦隊の編成
  ペリー艦隊の出航――ミシシッピ号ただ一隻で

第2章 大西洋を越えて
  初めての陸地――マデイラ島
  主都フンシャル――ブドウ酒と保養の町
  ペリー提督の所見と確信――海軍長官との公式書簡
  マデイラを出航――貿易風に乗って南へ帆走
  セント・ヘレナ島へ舵を向ける――赤道を通過
  セント・ヘレナ島ジェームズタウン
  提督の戦略――ナポレオン奪還作戦?

第3章 喜望峰をめざして
  喜望峰までの航路
  ケープタウン入港
  解放奴隷の実態と原住民との戦闘
  ケープタウンからモーリシャスへの航路
  ポート・ルイス入港――ハリケーンを警戒

第4章 インド洋を東南アジアへ
  モーリシャス島――砂糖による繁栄がもたらすもの
  ポート・ルイス――『ポールとヴィルジニー』の物語
  嵐を支配する法則――サイクロン、ハリケーン
  セイロン島南端、ゴール岬に上陸
  緑豊かなこの島の実情
  シャム王国との友好関係復元へ向けて
  セイロンからシンガポールへの航路

第5章 中国海域へ入る
  シンガポール――さかんな通商と町の繁栄ぶり
  東西貿易のかなめ
  島に棲息する虎の脅威
  シンガポールから香港へ――南シナ海の航行
  香港到着――ついに僚艦と合流
  香港から広東(広州)へ――提督の心の広東とのギャップ

第6章 中国を離れ琉球へ
  マカオでの丁重な待遇
  時代に取り残された町
  カモンイシュの足跡
  ミシシッピ号、上海へ向け出航
  上海――商業都市としての高い将来性
  提督の道台訪問と中国の政情
  いよいよ琉球へ――プリマス号を上海に残す

第7章 大琉球島那覇への初訪問
  艦隊の那覇入港
  島内踏査隊を編成
  琉球政府要人の訪艦
  初上陸で目にした町の様子
  島内踏査の開始

第8章 大琉球島奥地踏査
  ペリー提督率いる艦隊から派遣された一団による大琉球島奥地踏査の記録
  一日目(五月三〇日)那覇~キャンプ・ペリー(首里東方)
  二日目(五月三一日)キャンプ・ペリー~具志川
  三日目(六月一日)具志川~金武
  四日目(六月二日)金武~恩納
  五日目(六月三日)恩納~北谷
  六日目(六月四日)北谷~那覇
  ジョーンズ師の報告書

第9章 琉球王宮を訪問
  王宮訪問を阻止しようとする琉球当局の試み
  提督の王宮訪問
  摂政邸での歓待
  ボニン(小笠原)諸島への航海

第10章 ボニン(小笠原)諸島の踏査
  発見の歴史と占有権
  ピール島(父島)
  ピール島奥地踏査――テイラー氏の報告
  ピール島奥地踏査――ファース博士の報告
  提督の目的と思わく

第11章 ふたたび大琉球島那覇
  艦上の饗宴――新摂政を迎えて
  琉球の人と生活
  琉球人はどこから来たのか
  島民の教育・宗教
  身分制度と風俗習慣

第12章 第一回日本訪問・浦賀――江戸湾の一〇日間Ⅰ
  江戸へ向け出航
  第一日目(七月八日)
  ペリー艦隊江戸外湾へ進入――浦賀沖に投錨
  提督の方策――日本政府への断固たる態度
  初めて日本側と接触――来訪の目的を伝える
  第二日目(七月九日)
  浦賀奉行香山栄左衛門との予備的会見
  浦賀湾の測量――さらに江戸湾を遡航
  第三日目(七月一〇日)
  第四日目(七月一一日)

第13章 第一回日本訪問・久里浜上陸――江戸湾の一〇日間Ⅱ
  第五日目(七月一二日)
  江戸からの回答――大統領親書授受に関する取り決め
  第六日目(七月一三日)
  上陸前日――浦賀奉行との事前会見
  第七日目(七月一四日)
  久里浜上陸――アメリカ兵三〇〇人は全員武装
  応接所での会見――大統領親書と提督の公式書簡を手交

第14章 第一回日本訪問・日本を発つ日――江戸湾の一〇日間Ⅲ
  会見の終了後、艦隊を航進させる
  さらなる測量探査――江戸内湾に投錨
  第八日目(七月一五日)
  日本の風景の美しさと日本人の温かさに触れる
  第九日目(七月一六日)
  日本の役人たちとの別れ
  回答を来春まで待つ提督の事情
  第一〇日目(七月一七日)
  艦隊の出航――琉球に向けて
  第一回日本訪問の成果
 
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